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小牧市障害者団体連絡会通信 「つながって→ひろげる」。
2024年8月発行。16号。
●選挙のバリアフリー 協働提案事業化制度にチャレンジ。
昨年、一昨年と市民活動助成金を活用してフリーに取り組んできました。取り組みの中で精一杯やって来ましたけれども、やはり選挙については、市民団体だけの力では効果を与えるのは難しかったとの反省が残りました。
そこで、次の事業展開として、私たちは、市民活動助成金事業ではなく「協働提案事業化制度」に手をあげることにしました。
この協働提案事業化制度は、私たち小牧市障害者団体連絡会の構成団体のひとつ「ここばりこまき」が、平成25年度に「権利擁護支援のあり方検討事業」を提案し、平成26年度に報告書をとりまとめ、平成30年度の尾張北部権利擁護支援センター発足に結びつけたという大きな実績があります。
協働提案事業化制度は、1.市民提案型「きらめき」:市民活動団体から、行政へ事業を提案するタイプと2.行政提案型「はばたき」:行政から、市民活動団体へ事業を提案するタイプがあり、私たちは1の市民提案型への応募です。
今年度は、令和7年度協働提案事業実施に向けた提案募集期間が、令和6年4月1日(月)から5月24日(金)でした。協働事業ですので提案が採択された後、事業課において予算をつけるため、実際の事業は令和7年度に実施することになります。また、7月に審査会がありましたが、事業化の可否は10月に発表されることになっており、現時点では採択されるかどうかは分かっておらず、以下の内容はあくまで、提案内容であることをお断りしておきます。
協働事業の提案先は、選挙管理委員会事務局です。事業内容は、次の4項目に絞りました。
事業内容
1、 投票支援の見える化プロジェクト推進打合せ会。見える化していく投票支援の内容を検討する。投票支援マニュアルなど。
2、 「合理的配慮と投票支援」職員研修会の開催。 市職員を対象に、障害者差別解消法の合理的配慮の研修を行う。
3、 障害のある人への投票支援・体験会の実施。視覚障害者、知的障害者への投票支援体験会を開催し、障害者の視点から投票支援を提案する。
4、 「投票支援」啓発ページ掲載。投票支援を広く周知するためサイトを充実させる。
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また、提案審査のときには、私たちが大切にしたいこととして、2点について強調しました。1、「私たち抜きに私たちのことを決めないで(Nothing About Us Without Us)」の理念を尊重する。2、投票支援は、人権課題であり、障害者差別解消法に規定する合理的配慮の提供であることを尊重する。
無事に採択されましたら、私たち小牧市障害者団体連絡会のメンバーだけでなく、多くの障害者団体のみなさんと連携をとって、障害のある人の声を届け、市の選挙管理委員会事務局と一緒に行うことで、具体的な成果を上げることを目指していきます。 (共同代表 山中和彦)
●2023年度会計報告(2023.4.1~2024.7.1)
収入。昨年度繰越金1,457円。会費収入15,000円。で・ら・しえん負担金55,000円。市民活動助成金189,216円。合計260,673円。
支出。選挙のバリアフリー関連事業230,179円。次期繰越金30,494円。合計260,673円。※市民活動助成金は、対象経費の8割上限であり、自主財源から2割負担する必要がありました。当団体単独では負担が困難であり、特定非営利活動法人で・ら・しえんに支援をしてもらいました。市から助成金の精算払が5月
10日であり、で・ら・しえんとの精算が7月1日付けとなったため、わかりやすさを尊重し、2023年4月1日から2024年7月1日までの整理となっています。
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●団体活動報告
★小牧市難聴・中途失聴者協会。
今年もはや半年が過ぎて、コロナ感染者がまた徐々に増えている今夏、どうやって酷暑・猛暑を元気に過ごすかと悩む毎日です。
新年度に入り、4月の総会で計画の決まらない月を話し合い、親睦を主にした年間予定表が決まりました。
5月は会員の趣味の体験。6月は「要約筆記ボランティア講座」の中で、受講者やサークル員と筆談で交流をし、難聴者の聞こえが千差万別であること等の理解を深めていただきました。7月は福祉課職員を招き「障害者の福祉・聴覚障害者の福祉」を学びました。特に今年4月から「改正差別解消法」が施行され「聴覚障害者への配慮・要約筆記の配備」について話していただきました。
その折に「災害用配慮者支援用バンダナ」を披露していただきました。各避難所に6〜7枚配備しているとのことです。また、小牧市に電子機器製造会社から寄贈された集音器の視聴をしました。「よく聞こえる」「変わりない」いろいろな感想とより効果的な使用方法を職員に伝えることができて、とても良かったです。4月にあった議会報告会にも要約筆記の希望を出し、5名参加しました。 行政側からの情報をもらうことは大切だと思いました。(古木)
※(写真2枚)災害用配慮者支援用の黄色いバンダナを広げた写真と、身に着けている女性の写真。バンダナの四隅には、それぞれ「目が不自由です」「耳が不自由です」「支援が必要です」「お手伝いします」と印刷され、「支援が必要です」と「お手伝いします」には、内容が記入できる白いスペースが設けられている。このバンダナは市内40箇所の指定避難所に設置されている。
★ここばりこまき。
前年度に続き、ここばりこまきでは『障害のある人の防災』をテーマに、今年度も活動をしていきます。
11月7日(日)には、味岡市民センターにて、神戸を中心に活動されているシンガーソングライター・防災士の石田裕之さんのバリアフリーコンサートを予定しています。前回のバリアフリーコンサートでは、沢山の方々が参加し楽しんで頂きました。石田裕之さんは、音楽通じて防災啓発に取り組まれています。ひょうご防災リーダー、防災士、危機管理士としても活動され、これまでに被災地を100回以上訪問し、支援活動、人権防災に関する学校講演、地域講演も高い評価を得られています。素晴らしい音楽と共に、今までの活動の様子の貴重なお話を皆さんと共有できればと思います。
また、防災関連で障害のある人が利用できる支援などについて学ぶ防災講座を計画しています。各地で様々な災害が起こっている今、是非皆さんに参加して頂き、防災に取り組むきっかけになればと思います。皆さんのご参加お待ちしています。(池井)
石田裕之さんの活動はHPをご覧ください (ishidahiroyuki.com)
※(写真)ギターを手に持つ石田裕之さんの写真
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★小牧市肢体不自由児者父母の会。
毎日暑い日が続き、猛暑ならぬ「炎暑」で車椅子を利用する方々だけでなく皆さん、暑さに辟易されていることと思います。保冷剤や冷感グッズを上手に利用して暑さを和らげたいですね。
愛知県肢体不自由児者父母の会連合会の総会が6月に名古屋特別支援学校体育館で行われました。愛知県各地から久しぶりの対面開催でした。コロナ前と比べると参加者は元通りとは言えませんが、それでも感染症対策をしながらでも、大規模での集まりは情報交換等の観点からも有意義なものとなりました。
また、同じ会場で8年前には無かった空調設備が整っていたりと、時の流れと少しずつですが、改善されていく様子が身近に感じられました。障がい当事者も多数参加され、記念講演の「こころだまデリバリーパフォーマンス」に大興奮の1日でした。
健康に気を付けつつ、日常を取り戻せている事に感謝しながら、また感染症が拡がらないことを祈念しております。(上田)
※(写真)舞台でパフォーマンスを見せるこころだまデリバリーの様子。舞台下には、車椅子の乗った参加者たちが一緒に楽しんでいる様子が映っている。
★小牧市おもちゃ図書館きらら。
小牧市おもちゃ図書館きららでは、障がいや発達に不安のあるお子さんを対象に、おもちゃの貸し出しを行ったり、遊びの企画「あそぼうDAY」を開催しています。
おもちゃ図書館のプレイルームには、約400点のおもちゃが展示され、自由に遊んだり借りられるようになっています。今年度は、これらのおもちゃの管理方法を見直したり、遊び方を伝える工夫をしたいと考えています。
また、これまで通り年4回の「あそぼうDAY」の開催と、きららニュースの発行を通して、安心して利用してもらえるよう働きかけていきたいと思っています。
6月23日(日)には、『推しのうちわを作ろう!』と題して、今年度1回目のあそぼうDAYを開催し、ボランティア合わせて5家族17名が参加しました。うちわの骨に台紙を貼り、そこに自分の名前や好きな絵柄のほか、シールや写真などを切り貼りして、個性豊かなうちわが完成すると、子どもたちはとても満足そうに、ノリノリであおいでいました。参加者からは「きょうだい揃って参加できる機会が少ないので大変ありがたいです」「最後まで飽きることなく楽しみながら作ることができました」などの感想をいただきまた。
8月のあそぼうDAYでは、水遊びを企画。夏休みの想い出のひとコマとして楽しんでもらえるよう、準備をすすめています。(平手)
※(写真)お母さんと一緒にハサミを使って紙を切っている子どもの姿。
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★こまき視覚障がい者の会。
昨年度こまき視覚障がい者の会では、視覚障がい者のライフスタイルをサポートする「アテンドナビ」という当事者に届きやすい情報ツールを作成しました。
そこで、今年度は「アテンドナビ」の普及と充実を目的とし、神戸アイセンターより三宅琢氏をお招きし、「視覚障がい者の今から未来」と題した講演会を7月20(土)に開催しました。梅雨明け直後の猛暑日でしたが、ボランティアの皆さんや、ガイドヘルプ友の会、一寸奉仕の助けをお借りして何事もなく開催できたことは、本当にありがたいことでした。また、当日は三宅琢著の「向日葵と僕」の音訳をされた、声のボランティア「かっこう」からの参加者もあり、他市町からも来られるなど約75名の参加がありました。会場では「アテンドナビ」を紹介し、体験ブースも設けました。
小嶋怜さんと角田育代さんのピアノとバイオリンの演奏では心地よい音色に包まれ、三宅氏の講演では、これまでの経緯や活動のコンセプトを余すところなく語られ、心から満足のいく内容でした。「産業医」として目指す「情報障害の解消」は、元眼科医という経験を踏まえており、トランスフォーメーションを興していくものだと思います。主催の私たちも大いに励ましを受け、同じ観点で当事者と市民に向けて活動を続けていこうと、思いを新たに致しました。(水谷)
※(写真2枚)三宅琢氏の写真と、ステージで演奏をする小島さんと角田さんの写真。
●イベントのご案内
★タイトルは、コマナカフクシル。stand by you~暗闇だから見える、たしかなこと~。日時は10月5日(土)6日(日)10時~15時。午前・午後各3セッション(要予約)。場所は中央図書館イベントスペース。問合せ先は、こまき視覚障がい者の会、電話090-3933-3557(水谷まで)メールアドレズway.hazime@gmail.com
★タイトルは、やさしいまちバリアフリーコンサート。出演はシンガーソングライター・防災士の石田裕之さん、日時は11月17日(日)13時30分開演(13時開場)、場所は味岡市民センター講堂、問合せ先は、ここばりこまきファックス】050-3145-3224(山中まで)メールアドレスmail@kokobari-komaki.net
★タイトルは、耳の不自由な方の交流会。日時は12月21日(土)10時~正午。場所はふれあいセンター会議室3。問合せ先は小牧市難聴・中途失聴者協会ファックス0568-73-9433(古木まで)
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●団体の定期活動の紹介。※日時・場所は原則です。詳しくは各団体の問合先にご確認ください。
★小牧市難聴・中途失聴者協会。 内容は定例会。会員同士の交流・趣味を深める・行楽などを行っています。
日時は第3土曜日で(8月は休み)。時間は10時から正午まで。場所はふれあいセンター視聴覚室または会議室3。仲間を募集しています。気軽にお問い合わせください。問合せ先は、ファックス。0568-73-9433(古木まで)。
★こまき視覚障がい者の会。 内容。①、iPhone講座。日時は奇数月第2土曜日13時から15時まで。場所は、市民交流テラス多目的室。②、点字サークルブライユ。日時は奇数つき第2土曜日10時から正午まで。場所は市民交流テラス多目的室。 ③。おしゃべりサロン、日時は偶数つき第2土曜日。視覚障がい者の社会参加のため、全ての人が暮らしやすい街づくりのための自由で楽しい企画をしています。仲間やサポートしてくださる方を募集しています。和気あいあいとした雰囲気で活動しています。
問合せ先は、電話、090-3933-3557(水谷まで)、またはメールアドレス。WAY.HAZIME@GMAIL.COM 。
★小牧市おもちゃ図書館きらら。内容。 定例会。①あそぼうDAYの企画・通信の発行など。 日時は第1月曜日18時30分から19時30分まで。場所は、デイサービス施設ひかり。②おもちゃの清掃。年に数回。場所は、デイサービス施設ひかり。ボランティア仲間を募集中。一緒に活動しませんか。問合せ先は電話0568-71-1003(浅見まで)
★小牧市肢体不自由児者父母の会。内容。定例会。会員同士の情報交換や交流を深める。日時は随時。問合せ先は、電話。090-6577-2210(上田まで)随時会員を募集しています。
★ここばりこまき。定例会。こころのバリアフリーをすすめる学習会、イベント等の企画。日時は随時。一緒に活動する仲間を募集しています。問合せ先は、メールアドレスmail@kokobari-komaki.net
●小牧市障害者団体連絡会では、会員を募集しています。
小牧市のさまざまな障害当事者団体、支援者団体がつながって、いろいろな障害のある人の立場を互いに知りあい、共同して市民に向けて発信していくことで、障害のある人も誰もが暮らしやすいまちづくりを進めていくことを目的に活動しています。活動に賛同していただける団体、個人の方を募集しています。
★正会員(団体のみ 年会費2,000円)、団体賛助会員(年会費1,000円)、個人賛助会員(年会費1,000円)。
※賛助会員は、活動への参加は難しいけれど趣旨に賛同し、イベントへの参加や活動の周知等を通じて応援してくださる会員です。議決権はありませんが、イベント等のご案内を差し上げます。申込みは下記メールアドレスへご連絡ください。
★小牧市障害者団体連絡会加入団体。(50おんじゅん)。
正会員(5団体)ここばりこまき、小牧市おもちゃ図書館きらら、こまき視覚障がい者の会、、小牧市肢体不自由児者父母の会、小牧市難聴・中途失聴者協会。
賛助会員(5団体)小牧市聴覚障害者福祉協会、小牧おひさまクラブ、手話サークルおてだま、手話サークルふたば、 全国障害者問題研究会小牧サークルかざぐるま。
●小牧市障害者団体連絡会通信 2024年8月発行。
〒485-0811 小牧市光ヶ丘1の1。 アクシス光ヶ丘4の403。山中(やまなか)。
メールmail@komaki-sdr.sakura.ne.jp
ホームページ http://komaki-sdr.sakura.ne.jp
視覚障害のある方へ、ホームページに、この通信のテキスト版があります。
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