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小牧市障害者団体連絡会通信 「つながって→ひろげる」
2021年6月 NO.7
●助成金の交付決定を受けて 共同代表 山中和彦
令和3年6月14日付けで、小牧市市民活動助成金交付決定通知書をいただきました。今年度も、小牧市から、私たちの市民活動に対して、63,000円の助成をいただけることになりました。
私たちが、助成金を申請する目的及び内容としてあげたのは、「団体の活動基盤の定着と活動参加者の拡充を目指し、①定例会の定着、②ホームページの拡充、③会報の発行・配布、④障害者団体交流会の開催を行う。」というものです。
市民活動助成金に応募し、助成を受けることのメリットは、単に資金的な援助が受けられるということにとどまりません。第1に、やりたいことを活動計画として取りまとめ申請をし、年間の活動結果を報告するというプロセスがあるため、目標設定、実行、振り返りと、年間の活動がしっかりとします。第2に、市民のみなさまが納めた税金からの交付ということで、活動の内容に公的な視点を意識することになります。私たちの活動が自分たちだけのためでなく、よりよいまちづくりに役立つものなのか、将来の市民に喜ばれるものを生み出そうとしているのか等の視点です。
第3に、実務的には、市の公共施設などに市民活動助成金交付事業として広報の協力をお願いできることのほか、市の支援を受けられることもメリットです。最後に、市民活動促進委員会からの助言は、日ごろ気づかない方向から指摘、助言をいただけるので、ありがたいです。今年度は、次のような提言をいただきました。
【今後の事業展開における提言(全体)】
市内で活動する障がい者団体の課題を提起し、情報力を強化するために連携を図ることを目的として会を設立されてから、順調に連絡会としての組織強化を図られていることに敬意を表します。
また、年度の期初に目標を可視化し、会員間で共有されていることを高く評価します。
今後は、訴求するターゲットに応じて情報発信の手法を変えたり、複数の媒体を組み合わせた情報発信を行うなど、効果的な情報発信の方法を研究・構築していただき、ソーシャルインクルージョンの実現に向けて、「つながって→広げる」を進められていくことを期待しています。
コロナ禍にあっても活動が継続できるよう頑張っていただきたいと思いますが、新型コロナウイルス感染症への感染には十分注意しながら活動してください。
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【今後の事業展開における提言(各委員より)】
■各種媒体を使って事業のPRに力を入れてください。それが人の共感を生み、今後の事業を展開するうえでの大切な資源の獲得につながるはずです。また、できれば連絡会活動の中で見えてきた課題を、小牧市をはじめとする行政に対し、提言活動として発信することも大切と思います。
■市内の障がい者団体の支援とともに、ボランティアその他のサポート団体とをつなげる「カナメ」的な存在であるが、さらなる支援の輪を広げる必要からも助成金交付を認めたい。
■障害者の方々の支援は終わりがありません。継続支援が必要だと思います。
■障がい者団体の連携により、さらに情報発信を進めていただきたい。
■必要経費が zoom 利用料や会報等々、金額が詳細に明記されており分かりやすかったです。zoom で有意義な会議ができるといいですね。
●2020年度会計報告
★【収入】
会費:19,000円(正会員2,000円×7団体=14,000円、賛助会員1,000円×5団体=5,000円)
補助金:77,479円(市民活動助成金)
寄付金:10,000円(講師料カンパ5,000×2回=10,000円)
繰越金:12,192円
収入合計:118,671円
★【支出】
事業費として
賃借料:24,964円(レンタルサーバー、zoom使用料)
諸謝金:10,000円(UDトーク講師料)
印刷製本費:38,530円(会報印刷料)
通信運搬費:21,820円(会報送料)
会場費:1,320円
管理費として
通信運搬費:19,250円(インターネットFAX使用料)
消耗品費:0円
手数料:990円(振込・振替手数料)
支出合計:116,874円
繰越金:1,797円(次年度繰越金)
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●団体活動報告
★小牧市難聴・中途失聴者協会
コロナ禍でも、幸いに3月の定例会が開催できたので、今年度の計画を話し合いで決めることができました。 4月に、ほぼ全員が参加し総会ができたのですが、3回目の緊急事態宣言・延長で、5月・6月と休会しました。 7月に「遊字、暑中見舞いを描こう」を実施できることを祈る日です。 顔を合わせることができないので、スマホを持っている方が多くなったこともあり、グループLINEを作りました。 連絡の確認や気軽に情報交換の場ができて良かったと思います。 いまは、コロナワクチン接種の予約や接種後の感想を知らせ合ったりしています。
5月から郵送が開始されたコロナワクチン接種券の封筒の中に「手話・要約筆記通訳の申請ができる案内チラシ」が入っていました。 福祉課担当者の話では、聴覚の障害者手帳を持っている全員にチラシを入れたとのこと。 障害者手帳を持っていない方にも対応できると当会に連絡がありました。 市が積極的に制度利用の案内をしてくださったことを大いに評価したいと思います。(古木)
※写真:古木さん作の絵手紙
★こまき視覚障がい者の会
集まれずともラインミーティングで、多くの議題に対して話し合いを重ねることができました。もともと、視覚障がい者は外出が困難であり、皆で集まることの方が大変だったのです。コロナ禍だから「こんなやり方でできたのか」と、再認識させられたり、「どのように活動するか」と創造力を鍛錬するうえでも大きな力になったと思います。
4月10日には、ガイドヘルプ友の会さんのサポートにより「おさんぽサロン」を開催し、小牧山麓歴史散策コース、こまき中央図書館ミステリーツアーの2択で、気候にも恵まれ楽しいお散歩をすることが出来ました。5月には、視覚障がい者に向けてのiPhone講座の個人レッスンをおこないました。また別におしゃべりスペースを設けて、初めて来られた方からもお話を聞くことが出来、今後のイベントなどにも参加していただけるような関係作りも出来ました。
その後、緊急事態宣言が発令されましたが、「iPhone講師養成講座」はZoomで開催することが出来ました。視覚障害当事者だけならば、見えないのでラインで十分ですが、晴眼者の参加もあったのでZoomを選び、視覚障がい者がZoomでの参加ができるよう訓練も兼ねました。講師の永
徳さんからはテキストをいただき、今後予習復習にも役立てるようになりました。活動を始めて2年目ですが、皆さんの助けをお借りして、いろんな体験をしながら前進していきたいと思います。(水谷)
※画像:こまき視覚障がい者の会のfacebookのQRコード
※写真:こまき中央図書館ミステリーツアーにおいて、声のボランティアかっこうさんの案内で、対面読書室を見学ている様子。
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★小牧市おもちゃ図書館きらら
新年度が始まりました。なかなか以前のような活動はできないでいますが、利用人数を数名に限定し、心待ちにしてくださっている利用者の皆様にご協力をいただきながら、可能なときは開館しています。
みんなで楽しく遊ぶ「遊ぼうデイ」ですが、昨年度奇跡的に開催できた「クリスマスコンサート」を、今年度も12月12日(日)に予定しました。さらに9月26日(日)には昨年度中止になった「ふれあいまつり」も何らかの工夫によって実現できるよう、知恵を絞っているところです。そんな中でも、「きららニュース」の充実も考えています。先回手作りおもちゃを紹介したところ、家でつくって遊んだというお母さんからの報告を受け、ボランティア一同がぜん張り切っています。
また、今年「小牧市おもちゃ図書館きらら30周年」を記念して、これまでの活動を振り返り冊子を作ることを計画しています。お互いの良さを認め合い、特技を生かしながら、子どもたちやお母さんの笑顔に支えられての30年でした。
これからも支援の必要な子や兄弟・家族が「気兼ねなく、安心して遊べる場」としてのおもちゃ図書館づくりを続けていくためにも、一度まとめてみようと思っています。おもちゃの整理、消毒も例年以上に頑張ろうと思っています。(船橋)
※写真:6月に日本おもちゃ図書館財団より、ボランティア活動30年の表彰状と、寄付をいただいたおもちゃや大型絵本の写真。
★ここばりこまき
コロナ禍2年目、昨年度は滞ってしまった活動ですが、今年度は遅ればせながらzoomの活用をしていこうということで、4月24日に会議を持ちました。ワクティブこまきに集まったメンバーは7名でしたが、zoomを使ったことのない人にやり方を伝え、みんなで練習!難しいのでは?という先入観も消え、障害のある娘さんがみんなのやりとりを気に入ってケラケラ笑う様子にみんなが和み、楽しいひとときでした。
次回他の人にも参加してもらい、今後集まれなくても家から参加できるようにと考えていましたが、残念ながら5月23日に予定していた会議は緊急事態宣言下で会場も借りられなくなり、中止となりました。
今年度の取り組みとしては、昨年度からの続きで「当事者に学ぶ」シリーズとして、「発達障害」をテーマにしていくことになりました。「発達障害」の理解を広げる活動や支援をしている親の方2名にも声をかけ、5月23日に参加していただき学ぶ予定でしたが、延期となりました。今年度1年をかけて「発達障害」について私たちも学び、まとめていこう!できれば啓発ビデオを作ってみよう!研修会で大学の先
生のお話をお願いしよう等と話しています。また、団体連絡会の皆さんにも、違う障害について一緒に学ぶ機会になるとよいのではないかと話しています。その際は是非ご参加ください。(御手洗)
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★しきの会
この春、小牧駅前に新しい小牧市立図書館がオープンし多くの市民が利用する新しいスポットが出来ました。しきの会は こまき市民活動ネットワークからの依頼を受け 4/24(土)に、新図書館1Fロビーにて『だれでもアート』を開催しました。
パラスポーツ競技者、名古屋城の金シャチ、勇ましい寅、楽器のコントラバス、といった異なるモチーフテーマを様々な画材を使って自由に”描き楽しむ”イベントです。出来上がった作品を会場内に大きくプロジェクター投影し来場者が”観て楽しむ”という美術展の視点も設け、200枚を超える素晴らしい絵をデジタル展示しました。新しい図書館のオープン月イベントとして大変好評を戴きました。
5月には毎年恒例の『しきの会オリジナルチャリティTシャツ作成&販売』を行いました。個性あふれるデザインに、今年も300枚近くの注文が集まりました。応援してくださった皆様ありがとうございます。売上金はしきの会の様々な活動に大切に充てさせていただきます。
今後の予定としては①7月開催の『こまきアートプロジェクト』に連動し、24日、25日(土、日)に
『こまき山STREET FES2』の名で音楽コンサートを開催します!夏の夕涼みに(18時~19時半)ラピオ屋外南西角にぜひお立ち寄りください。②7月25日(日)13時半~15時半にはラピオ2階のワクティブこまきにてしきの会の新しい取り組み 『声かけサポート事業(仮)』のディスカッションを行います。 (令和3年度助成金事業)詳しくはHPをチェックお願いします!(関)
しきの会ホームページに活動報告多数掲載!しきの会HP shikino-kai.com
※写真:新図書館1Fロビーで開催した『だれでもアート』の会場の様子。
★小牧市肢体不自由児者父母の会
今年度の活動近況報告です。総会も「誌面開催」と言う名の中止から始まりました。西尾張部地区、県も緊急事態宣言が発令されたので、中止となりました。
これから、オリンピックの開かれる東京で9月に全国大会があります。規模を縮小して開催が決まっています。実は来年は、愛知県が全国大会開催地となるため、研修を兼ねて現地参加をしてきます。コロナワクチン接種も順調にすすんでいることですし、来年にはこれまでと同様の活動が行えるように着々と準備中です。どこの団体の方も集まって準備が出来ない今の大変な時期を、そんな事もあったねと笑って話せるようになる日も後少しだと思います。みなさまも暑さ対策しながら、マスク生活を御身体に気 を付けて、元気にお過ごしください。(上田)
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●お便りコーナー(日々の暮らしの中で感じたことや体験したことなど、お便りをお待ちしています。気軽にお寄せください)
★今 思うこと・・・
ここばりこまきの仲間に入れてもらって、色々活動に参加させて頂きました。講演会やコンサートなどでの受付にたずさわれて、ヘルパーさんと一緒に声をかけて資料を渡したことは、初対面の人と話せなかった私の第一歩となっております。ありがとうございます。
私も今年で50歳になります。今言われている8050問題に直面しているので気になります。母と2人で暮らしていますが、母の入院をきっかけにヘルパーさんをお願いするようになりました。今は朝、デイサービスに行く支度、夕飯を作る・食事介助等お願いしていて私的には充実してきました。が、母の方が私としては不安で心配です。なぜなら私一人でいざという時決断しなくてはいけないからです。
母が倒れて友達のお母さんに救急車呼んでもらった時「きみちゃんが判断してくれないと救急車呼べないよ」と言われて、呼んでくれるように頼みました。どうしたらいいのかわかりません。私の判断が正しいのか、このまま一人になったらと不安でした。でも助けてくださる近所の方々、デイサービスの職員さん、相談員さんなどたくさんいる事を改めて感じました。
親の介護は障害者にかかわらず誰にでも訪れる事です。だけど福祉支援のことを知らないで悩んでいる方も多いと思います。でも誰かに聞いてもらうだけで心が楽になったり、もう少し頑張ってみようと思うのです。介護の相談ができる福祉施設があることを知ってほしい、そして介護はみんなに助けてもらいながらでいいって思える社会になるといいな。ここばりこまき 大蔵貴美子
●会員を募集しています】
小牧市のさまざまな障害者当事者団体、支援者団体がつながって、いろいろな障害のある人の立場を互いに知りあい、共同して市民に向けて発信していくことで、障害のある人も誰もが暮らしやすいまちづくりを進めていくことを目的に活動しています。活動に賛同していただける団体を募集しています。
■正会員(団体のみ、年会費2,000円)
■団体賛助会員(年会費1,000円)
■個人賛助会員(年会費1,000円)
※賛助会員は、活動への参加は難しいけれど趣旨に賛同し、イベントへの参加や活動の周知等を通じて応援してくださる会員です。議決権はありませんが、イベント等のご案内を差し上げます。申込みは下記メールアドレスへご連絡ください。
●小牧市障害者団体連絡会加入団体(50音順)
正会員(7団体)犬山・小牧地域腎友会、ここばりこまき、小牧市おもちゃ図書館きらら、こまき視覚障がい者の会、小牧市肢体不自由児者父母の会、小牧市難聴・中途失聴者協会、しきの会
賛助会員(5団体)小牧市聴覚障害者福祉協会、小牧おひさまクラブ、手話サークルおてだま、手話サークルふたば、 全国障害者問題研究会小牧サークルかざぐるま
●小牧市障害者団体連絡会通信 2021年6月発行
〒485-0811 小牧市光ヶ丘1-1 アクシス光ヶ丘4-403(山中)
メール mail@komaki-sdr.sakura.ne.jp
ホームページ http://komaki-sdr.sakura.ne.jp
視覚障害のある方へ、ホームページに本通信のテキスト版があります。
※(画像)ホームページのQRコード