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小牧市障害者団体連絡会通信 「つながって→ひろげる」
2020年7月 NO.4
●2年目の活動に向けて
★【活動の目的】
私たち、小牧市障害者団体連絡会は、小牧市内で活動する障害のある人の当事者団体または支援者団体が緩やかにつながり、相互の情報交換を行うとともに、市民に向けて共同して情報を発信していくことで、障害のある人もない人も暮らしやすい小牧市のまちづくりを進めることを目的としています。
市内には、さまざまな障害のある人の当事者及び支援者の団体がありますが、ひとつひとつの団体では発信の力が弱いので、団体が緩やかにつながることで、市民に向けた発信力を高めていきたいと考えています。
そこで、私たちは、「つながって→広げる」をキャッチフレーズとしています。
★【1年を振り返っての課題】
昨年1年間活動をしてみて、次のような課題があると受け止めています。
①それぞれの団体の活動に加えて、本団体連絡会の活動があることから、時間を調整することが難しいこと。
②聴覚障害、視覚障害などによる情報格差や、重度障害児の介助が必要なため集会に参加するのが難しいなど、会の活動の足腰となる定例会の定着が難しいこと。
③ホームページの更新、会報の発行、団体交流会が主要な活動であるが、運営スタッフだけにとどまっていて、構成団体の各メンバーにも広げ、活動の基礎体力をつけることが求められること。
④市民に訴える前に、私たち自身のホームページ、会報などの情報発信ツールが、さまざま障害のある人に対応するユニバーサルデザインになっていないこと。
さらに、⑤新型コロナウイルス感染拡大防止のため、リアルで会合を持つことが困難となっている状況があります。
★【今年度の活動の目指すもの】
先にのべたように、私たちは、「つながって→広げる」をキャッチフレーズに、障害のある当事者やその支援者がつながって、市民に向けて発信していくことを進めていくのですが、まずは「つながって」の部分を強化していきたいと思います。
そのため、団体としての定期的活動を継続して、安定的に実施できる基礎体力を獲得することが大事であり、このことを今年度は目標に進めていきたいと考えています。
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ここで、定期的活動というのは、定例会を毎月開催すること、ホームページを適時更新していくこと、会報を発行することを考えています。
6月開催の定例会は、リアル参加とオンライン参加の両方を可能とした会議を実施しました。このことについては、別の機会に報告します。
★【参加団体の募集と団体交流会】
当初、5団体からスタートしましたが、現在、正会員7団体、賛助会員5団体となっています。
今年3月から参加いただいた、こまき視覚障がい者の会のみなさんからは、新しい刺激を受けています。障害者とひとくくりにしてはいけない、されてはいけないと改めて思います。私たちが、様々な障害のある当事者のみなさんが集まる団体ならではの貴重な機会だと考えています。
ぜひ、できるだけ多くの団体とつながっていきたいと考えています。そのため、今年も2月に開催し評判の良かった障害者団体交流会を今年度も開催しますので、よろしくお願いします。
●2019年度会計報告
収入
会費
正会員 12,000円(2,000円×6団体)
賛助会員 5,000円(1,000円×5団体)
補助金
市民活動助成金 50,000円
収入合計67,000円
支出
事業費
賃借料 9,942円(レンタルサーバー、UDトーク使用料)
諸謝金 4,000円(UDトーク修正作業)
印刷製本費 9,621円(印刷・コピー用紙)
通信運搬費 10,796円(通信郵送)
消耗品費 2,697円(ラベルシール・封筒)
管理費
通信運搬費 16,910円(インターネットFAX)
消耗品費 402円(事務用品)
手数料 440円(郵送手数料)
支出合計 54,808円
繰越金次年度へ12,192円
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●活動報告
◆犬山・小牧地域腎友会
我々、犬山・小牧地域腎友会の会員は、透析患者です。
透析患者は、高齢者と共に、新型コロナウイルスの感染後の重症化が予想されていて、この新型コロナウイルスの影響で、総会や会合も中止や延期になっており、思い通りの活動が出来ていません。上位団体(愛知県腎臓病協議会)からも活動の自粛を言われております。今年の活動内容については、何時活動が再開出来るかどうか判らないので、検討中ですが、慢性腎臓病予防の啓発活動(慢性腎臓病予防の講演会での体験談発表)は、行いたいと思います。
それから、小牧市より新型コロナウイルスの予防対策としてマスクを頂きました。会員全員に配布し、大切に使わせて頂きます。(河合)
◆ここばりこまき
ここばりこまきは、障害のある人の暮らしを知ることで「こころのバリアフリー」を進めていこうと活動している団体です。これまで、ビデオ上映会やバリアフリーコンサート、講演会などを開催してきました。
近年取り組んでいるのは、「当事者から学ぶこころのバリアフリー」です。昨年度は、目の見えない当事者(盲目のピアニスト小島怜さん)からお話を聞く会を開催しました。今年度も、「当事者から学ぶこころのバリアフリー」を開催したいと考えていましたが、新型コロナウイルス感染防止のため自重することとしました。
今年度は、会員同士で、「親亡き後」のこと、成年後見制度のこと、障害のある人が安心して暮らせるための社会資源のことなどを定例会で話しあっていきます。(山中)
◆小牧市おもちゃ図書館きらら
『きらら』では、障がいや発達に不安のある子どもたちにおもちゃの貸し出しをしたり、気がねなく遊べる場所を提供したりしています。コロナ禍による自粛中は、がらんとしたプレイルームでおもちゃの消毒を念入りおこないました。世の中が落ち着き次第、本年度もみんなが集える企画を考えています。楽しみに待っていてください。
障害者団体連絡会では、様々な情報技術を上手く利用することで、バリアフリーがすすむことを学びました。定例会では、音声を文字化するアプリ、UDトークを使い、使い方にも少しずつ慣れてきました。本年度も皆さんと一緒に勉強していきたいです。(船橋)
※(写真)感染対策をして7月1日から開所した、おもちゃ図書館のプレイルームの様子。
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◆小牧市肢体不自由児者父母の会
コロナウイルスの影響で、総会などの会の大きな行事が全国的に中止になる中、県や市での取り組みも中止や変更など例年とは異なる対応を迫られました。当単位会も集まっての話し合いが出来ない状況が今も続いています。ほとんどの会員は基礎疾患を抱えているため、抵抗力が弱く、普段から対策を行いながら集団での活動を行っていますが、この状況下、安全な活動を提供することの困難さに頭を悩ませています。早いワクチン開発を心待ちにしつつ、クリスマス頃には感染予防対策をしながら、元気な姿が見られるような活動をできたらなと思っています。
愛知県や小牧市からマスクの御寄付を会員にいただきました。皆で大切に使わせていただいています。(上田)
※(写真)昨年のクリスマス会で笑顔を見せる参加者。
◆小牧市難聴・中途失聴者協会
今年は1月に新年会を行い、新年の抱負を語り合い、会食やゲームを楽しみました。2月は「こまき山体操」を体験。ゆっくりした動作で、押し相撲や四股のポーズもあり、継続すれば体力維持が可能です。3~6月はコロナ禍で休会となり、令和2年度についての話し合いも総会もできず、今年度がスタートできません。これでは会員との絆も薄れがち…なので、5月に「がんばろうね!」と葉書を出しました。「こまき山体操」を続けてもらっていれば、皆さん元気なはず…です!?
7月に入り、ふれあいセンターでの活動も可能になりそうです。ただ、難聴者はマスクをしている人との会話は、声がくぐもったり、口が見えないので話していることが分からない人もいて、マスク越しの会話は苦手です。「マスクを取って話してください」とお願いできないのが辛いところですね。(古木)
※(写真)手書きで大きく「がんばろうね」と書かれた葉書。
◆しきの会
今年度は、コロナ禍により予定していた各イベントを中止せざるえない中で、できることを模索し、この時代だからこその取り組みを始めています!
①夏の定番!オリジナルデザイン・しきの会応援Tシャツ販売実施 (6月)。200枚を超える注 文を頂きました!
②東京・島根・福岡にて障がい者によるアートやダンス等活動支援に取り組む福祉団体とのオンライン講座開催予定(小牧市市民活動助成金交付事業)
③山梨の(一社)星つむぎの村と協同で、オンラインプラネタリウム開催予定(9月頃)
④地域で暮らす障がいのある方を中心にリモート演奏動画を制作中!随時「しきの会」ホームページ、 SNS(インスタグラム、フェイスブック、ユーチューブ)をチェックしてみてくださいね!(関)
※(写真)しきの会主催の福祉体験型イベント「休みの国」のチラシより抜粋。
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●団体紹介(障害者団体連絡会の構成団体を紹介します)
【こまき視覚障がい者の会】 文:こまき視覚障がい者の会 代表 水谷直美
こまき視覚障がい者の会は、令和2年3月28日に小牧内外の視覚障がい者5人が集まって始まった小さな会です。小牧市内の音響信号設置の嘆願をした際、スマホのアプリなどによって視覚障がい者が安全に歩行できるようなシステムがあり、すでに国では試験導入段階にあることを知りました。喜ばしい反面、視覚障がい者の中にあるデジタルデバイド(スマホやパソコンなどのIT機器を使いこなせる人とそうでない人との情報格差)が生じることが懸念されます。その他にもある、視覚障がい者が抱える諸問題が解決されて、小牧を暮らしやすい街にしていくために活動をしていきます。
★iPhone(パソコン)講座
弱視や全盲の視覚障がいがあっても、iPhoneやパソコンの読み上げ機能を用い情報を得、多くの人とのコミュニケーションを楽しみ、便利に生活し、外出を少しでも安全にしたり、生活のなかでの困りごとのサポートを受けることができます。年数回程度、初心者にもわかりやすく指導する講師によるiPhone講座(視覚障がい者とサポーターに向け)を開催します。
★おしゃべりサロン
誰にも「いまさら聞けない」と、思い込んでいることがありますよね?それは大きな思い違いです。iPhone講座の合間の時間などでは、何でも話せるおしゃべりサロンを開催します。
★視覚障がい者通信「ぶらこまき」
この町の仲間、あの街の仲間や便利グッズの紹介、iPhone講座でのおさらいやワンポイントレッスンなど、視覚障がい者に嬉しく楽しい情報紙「ぶらこまき」を年数回発行します。
こまき視覚障がい者の会では、フェイスブックで情報を発信しています。※(画像)フェイスブックのQRコード
フェイスブック https://www.facebook.com/%E3%81%93%E3%81%BE%E3%81%8D%E8%A6%96%E8%A6%9A%E9%9A%9C%E3%81%8C%E3%81%84%E8%80%85%E3%81%AE%E4%BC%9A-100227401715971/
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●お便りコーナー(日々の暮らしの中で感じたことや体験したことなど、みなさんからのお便りをお待ちしています。気軽にお寄せください。)
「小さなボランティア~ビーマイアイズ」※(画像)ビーマイアイズのロゴ
ビーマイアイズというスマホアプリを御存知ですか。目の見えない方とお手伝いしたいボランティアが、双方アプリで登録しています。
目の見えない方が、ちょっと手伝って欲しいときに、このアプリを通じて発信されると複数のボランティアのアプリに呼出がはいります。繋がると、目の見えない方のスマホのビデオカメラを通して、ご本人が代わりに見てほしいものが写されますので、それを読んでさしあげる、色を見分けてさしあげるというボランティアです。
私も、数か月の間に、なんどかコールがありましたが、他のボランティアのみなさんがとても早くて、いつも、「他のボランティアが応答されました、ありがとうございます」となり、なかなか取れませんでした。
私がこれまで受けることができた2回の依頼は、次のようなものです。
①デジタル体温計の文字面の数値を読んでほしい。「はい、35.7です。」と言って終わりのボランティアでしたが、はじめてできてとてもうれしかったです。
②洗濯機のコース設定ボタンを見て欲しい。ボタンを押すと「標準」→「おしゃれ着」→「毛布」などと順繰りに変わる表示を見て読んで欲しいというものでした。
自分が出られなくてもたくさんのボランティアが答えてくれるので安心です。本当にちょこ っとしたことでお手伝いできるステキなアプリです。
ご関心のある方は、「Be My Eyes」(ビーマイアイズ)でアプリ検索してください。(ここばりこまき 山中)
●編集後記
新年度のスタートにあたり、各団体に近況報告をしていただきました。コロナ禍で生活が一変し、従来の活動が難しくなる中で、できることを模索されている様子が伝わってきます。この通信も、こまき視覚障がい者の会が加入されたことを受け、今号から本文にユニバーサルデザインフォントを使用。紙面づくりも模索中です。(平手)
●小牧市障害者団体連絡会加入団体(50音順)
正会員(7)賛助会員(5)
【正会員】犬山・小牧地域腎友会、ここばりこまき、小牧市おもちゃ図書館きらら、こまき視覚障がい者の会、小牧市肢体不自由児者父母の会、小牧市難聴・中途失聴者協会、しきの会
【賛助会員】小牧市聴覚障害者福祉協会、小牧おひさまクラブ、手話サークルおてだま、手話サークルふたば、全国障害者問題研究会小牧サークルかざぐるま
●発行団体情報
小牧市障害者団体連絡会通信 2020年7月発行
〒485-0811 小牧市光ヶ丘1-1 アクシス光ヶ丘4-403(山中)
FAX 050-3458-0268
メール mail@komaki-sdr.sakura.ne.jp
ホームページ http://komaki-sdr.sakura.ne.jp
視覚障害のある方へホームページに本通信のテキスト版があります。
※(画像)ホームページのQRコード